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ドーナツスピンの妖艶な演技を披露する博多人形

永野 繁大(Shigehiro Nagano)

博多人形師


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 人形師になったのは大学在学中に「博多人形師体験講座」に通ったのがきっかけだった。講座は週1回1年間通い、デッサンから原型作り、色付けまでひと通り学んだ。そのまま人形師の道に進む。九州大学理学部を中退し、伝統工芸士の武吉國明氏に師事入門。10代でこの道に入る人が多い中25才で人形師として本格的な修業に入る。「他の人形師と同じことをやってもダメだという気持ちがありました。自分しかできないことを見つけようと思っていました」と永野さんは力強く語る。


 大野城市の閑静な住宅街に工房がある。1日8時間は人形作りに没頭する。代表作は「Queen」。電気で回るフィギュアスケートの博多人形だ。テレビの映像でドーナツスピンを見て、これが作りたいと思ったという。スイッチを入れると細い手足の美しい人形が妖艶な演技を披露する。動力を取り入れた博多人形の発想は理系出身ならではと言えるだろう。

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 永野さんの独自性は、他の作品を見ても明らかだ。地元高校、福岡女学院の生徒が踊るメイポールダンスの作品、石の上に座りせせらぎで涼む女学生の作品、ご当地アイドルの博多人形、セーラー服の作品もある。二人の子供が砂山を作って遊ぶ「おっ」は、砂山に両方から穴を掘り、真ん中で手が触れあった瞬間を作品にした。


 「自分の生活の範囲で見たものを作品にしたい。博多人形にはもっと多様な題材があっていいし、それをきっかけにして博多人形に興味を持つ人が増えてほしい。そういう作品を作るのが私の役目です」と話してくれた。


 伝統的なものよりも現代的なもの。セーラー服の博多人形もどんどん作りたいと語る。「こっちが増えても本流はなくならないと思うんです」と永野さん。サンタクロースやアニメキャラクターなど、サブカルの要素が強い博多人形作りを、今後益々加速させるつもりだ。

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