FC2ブログ

マルティグラス一筋30年以上の熟練職人、杉岡良紀さん

杉岡良紀01


杉岡 良紀 Yoshiki Sugioka


有限会社マルティグラス 職人




1963年10月19日生まれ。18才からマルティグラス一筋という熟練職人の杉岡さん。魚釣りと野球が趣味で、特に野球は地元少年野球チームの監督として指導するほど。温厚で職人気質という言葉がぴったりの人だ。


開運商売繁盛の神様として有名な宮地嶽神社(福津市)に隣接する縁起のいい場所にマルティグラスの工房がある。マルティグラスとは「MULTIPRE LAYER GRASS(マルティプルレイヤーグラス=多重積層のガラス)」の略称で、性質の異なる色ガラスを何層も重ね合わせて作られる。丸みを帯びた優しいフォルムと鮮やかな色づかいが特徴。


有限会社マルティグラスには、杉岡さん含め現在4人の職人が在籍する。
「オーナメントから食器類まで種類が豊富なので、一人前のマルティグラス職人になるには最低でも10年は必要です」と杉岡さんが語る通り、干支もの、ふくろう、龍、飾り兜、お雛様などオーナメントからコーヒーカップ、焼酎グラス、抹茶碗、箸置きなど日用品、イヤリングやペンダントなどアクセサリまで様々なものを制作する。工房隣の展示場には300アイテム以上が並ぶ。

杉岡良紀02
杉岡良紀03
杉岡良紀04
杉岡良紀05

工房には大きな窯がいくつもあり熱気に満ちている。溶解窯にガラス原料を入れ1200℃の高温で10時間かけて溶かす。溶解窯から鉄パイプで真っ赤に溶けたガラス生地を巻き取り、その上に色ガラスを何層も重ね合わせていく。成形という工程では、使い慣れた工具を用いて摘んでのばし、穴を開け、徐々に形を整える。ガラスが冷えてくると細工窯に入れて再加熱する。局部的に熱する時はバーナーを使う。職人の手技でガラスの塊がみるみる完成に近づく。仕上がった作品はパイプから切り離し徐冷窯に入れる。常温になるまでおよそ24時間放置する。外に置かず徐冷窯に入れるのは、一気に冷えて割れるのを防ぐためだ。徐冷窯から出されると研磨機で面を磨き、検品作業を終えるといよいよ出荷される。

杉岡良紀06
杉岡良紀07
杉岡良紀08
杉岡良紀09
杉岡良紀10
杉岡良紀11
杉岡良紀12
杉岡良紀13
杉岡良紀14

新しい商品を作る時は、職人さんもデザイン段階から参加することがほとんどだという。
「正面だけではなく、横や後ろから見た造形にもこだわります。同じものを同じ人が作っても表情が違った作品に仕上がるところが難しさであり、手作り感があって面白い部分でもあります」
最後に、今後の夢を杉岡さんに尋ねてみた。
「もっと大きな作品を仕上げたいですね。窯には限度があるので接着になりますが」
窯の間口の関係で一度にできる大きさには制限があるので、何体か組み合わせて大きな作品にしたいのだという。この道一筋30余年。熟練ガラス職人のアイデアがマルティグラスの可能性を広める。(了)

有限会社マルティグラス
http://www.multiglass.co.jp/

宮地嶽神社
http://www.miyajidake.or.jp/

福津市観光協会
http://fukutsukankou.com/
スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。